どの瞬間も生きてるなぁと思った、初フェリー旅行。
数年前から、フェリー旅に憧れていた。
フェリーを初めて知ったのは幼少の頃没頭したポケモンで出てくる
「サントアンヌ号」だった。
めっちゃ楽しそうな船内、各部屋の隅々まで見て回った。
あの頃、ここに乗って出港さえすれば、他のプレイヤーがたどり着けないような
すごい所に行ける気がして、何度も一緒に出港を試みたけど、どう頑張っても無理だった。
前置きは長くなったけど、
おそらく潜在意識的に、この頃からフェリーへの憧れは植え付けられていたように思われる。
そして機は熟した。
YouTubeで旅行VLOGが出回り、フェリー旅を撮影する人たちが現れた。
この人たちは、自分が当時、行けなかった向こう側まで快適に到達していた。
「これは。。」と思ってワクワクした。
そして幸運にも今の自分はお金はあまりないけれど、休職中で膨大な時間だけは
ある。何も心配する事はなかった。
詳しくはこちらを▽
とうとう見えきた、サントアンヌ号。
めちゃくちゃ興奮した。これに乗れるのか。寝れるのかという感動。
ワクワクしすぎて、出港3時間前についてしまったので、近くの商業施設ATCで時間を潰す。
船内は思ったよりも豪華で、揺れも少なくて全く酔う事がなかった。
それにWi-Fiも通っていたし、海上の場所によっては楽天モバイルも使えたので
快適だった。
ただ、キャッシュレス生活のミドル級の自分としては船内は全て現金しか使えないので、
出港直前に必要な分だけおろしに行くという失態は合った。
そして、帰りのフェリーの朝の淹れたてコーヒーも現金のおろし忘れで飲めなかった。
その他は本当に最高だった。
お風呂も快適、一番格下の雑魚寝でも人が少なくて熟睡できた。
もしコロナ禍でなくなったら、「ツーリスト」という1人一個のベッドタイプを
とった方がいいなーとは思う。
意外にも良かったのは、船内はやる事がほぼなくて退屈だという事。
だからこそ、この時のために本を買ったり、
観れてなかった映画を事前にダウンロードして置いたりして
夜景を観ながら鑑賞するというのは本当に贅沢だと思う。
普段やる事、できる事が多すぎて
何かをしてる途中でネットに繋がってるばかりにSNSを脇見したりして
一つの事をじっくり味わう機会を損失していたと思う。
自分の場合はこの日のために好きな歴史の本を買ってボーッと見たり、
1時間ぐらい日記を書いたりすごーく楽しかった。
というよりも時間の密度が濃かった。
だからこその、リラックス状態で熟睡する事ができた。
朝も自然と目が覚めて、到着2時間ぐらい前には起きて、
お風呂でゆっくりして、また海を眺めながらコーヒーに読書。
そして今日は着いたらどうしようかなぁとぼんやり考える。
なんと言うか、、ゆっくり遠くに行くっていいなぁと思った。
新幹線や飛行機は快適すぎて、乗ったらすぐに着くのは便利だけど、
移動しながら、食事したり、風呂入って、リラックスして、起きて。。。
で気がついたら、もうすぐ着く。っていう
時間の流れが自分の体内時計とすごく合ってるのか、
フェリー旅は本当にいいなぁと思った。
何より、、めっちゃ安かった!!
自分が乗った、大阪→福岡は5,100円だったような気がする。
帰りの別府→大阪は8,250円と行きより高かったけど,
ホテルと飛行機が合体したと思えば安く感じるし笑
船内では運ちゃんのおっちゃんに、フェリーの付いてる洗濯機の効率的な洗い方を教えてもらったり、おっちゃんの慣れてる感じと、旅人感がかっこいいなぁと思った。
刺青しまくってるおっさんが風呂場にいっぱいいて、
そのあと普通にお金かけて遊んでるのを見て
こういうのも自分は旅行の中で味わえるいい風景やなと思った。
たった3、4泊の旅行やったけど、
次どうするか、いかに限られた時間で楽しむかを常に考えたり
いかにコスパよく食事するか移動するかを考えて
どの瞬間もゲームみたいでめっちゃ楽しかった。
やっぱり人間はモビリティーな移動する生物なんやなと思った。
これからも普段の生活は全然質素でいいから、
時間を作ってガンガン知らんとこ行って、
その土地の人と喋って、その土地の美味しい物食べて、、
そして帰ってきたら、いい思い出になってるって言うのが
自分にとって一番お得で幸せなお金の使い方なんだなと思った。
夏に時間が作れそうだから、
その時は知床か宮崎県に行ってみたいなぁと
ぼんやり考えている。。